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水の磁気処理について

 水の磁気処理により、様々な水の変化が齎されることはよく言われます。その中でも、興味深い物の一つとして、「接触角の低下」があります。

接触角とは

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 接触角とは、図のθの部分を指します。

 2006年に学会誌「銅と銅合金(45巻1号 2006年)」に掲載された「りん脱酸銅の腐食への磁気処理水効果」という論文中には、水の磁気処理による効果について以下の記述があります。

磁気処理によって接触角が低下した水の中では、Cu^2+の溶出が劇的に抑制されることが分かった。

 これは換言すれば水の磁気処理により、銅の酸化が抑制される→銅の腐食を抑制することが出来るということになります。
 この論文の中の実験を行った信州大学、神戸製鋼所の方は銅の腐食を防止できるかどうかまでは確認されておられませんが、可能性として非常に興味深い内容を示唆されておられます。

 GDVによって水を計測する際、シリンジを用いて水を測定する手法がありますが、この場合は水の表面張力に大きく依存します。接触角の違いが齎すGDVパラメータの変化について、研究する余地は大いにあります。

*参考
新しい局面を迎えた界面の分子科学―機能デザインと計測技術の展開
編集 日本化学会

りん脱酸銅の腐食への磁気処理水効果
(学会誌 銅と銅合金  45巻1号 2006年)

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