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エッセンシャルオイル(精油)の保存、品質管理について

エッセンシャルオイルを扱う上で、品質管理はとても重要で、GDVでも精油の品質管理の可能性を追及しています。

エッセンシャルオイルは光を遮る遮光瓶に保存されています。
これは、光や熱といった自由エネルギーと反応することで、オイルの成分が化学反応を起こし、性質が変化してしまうことを防ぐ目的でもあります。
自由エネルギーによって生じる化学反応の種類には、以下のようなものがあります。

・樹脂(ポリテルペン)になる
・酸化する
・二重結合の位置が変わる
・官能基の位置が変わる など

これらの反応を防ぐために、
・出来る限り、空気にさらさない
・出来る限り、自由エネルギーにさらさない。遮光瓶に保存する。柑橘系のオイルは冷蔵保存する。
・三年以上おかない。組成が変わり、品質が劣化する。

最後の、三年以上置かない、ですが、これは品質が低下したものの治療特性に与える影響はまだ明確な研究データは出ていません。
パチュリのように、時間がたてばたつほど効果が増すものもあります。

精油の世界は複雑で、神秘的ですね。

参考
アロマテラピーを学ぶためのやさしい精油化学
E.ジョイ ボウルズ (著), Esther Joy Bowles (原著), 熊谷 千津 (翻訳)
フレグランスジャーナル社

アロマオイルの選定

GDV開発者のコロトコフ博士が来日された時に、
雑誌社のインタビューで、GDVをアロマセラピーで
使用する意義をいろいろ話されてました。
その中の一つに、セラピーに使用するアロマオイル
の選定についての話がありましたので、参考に
記載します。

”アロマセラピーに使用するアロマオイルは、
セラピーを受けられる方の主観的な気分や好みで
決めることが多いが、嗅覚は無意識にも関連している。

アロマセラピーの効果を発揮するには、無意識レベル
も考慮に入れたアロマオイルの選定が必要だ。

そのためのツールとして、GDVの使用は意義がある。”

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  • GDVオフィシャルサイトをセラピスト向けにリニューアルしました。
    用途や使用方法がより分かりやすくなったページにぜひお立ち寄りください。

    ファイル 85-1.jpg

    http://www.gdv.jp/

精油の測定

私たちの研究テーマの一つに、精油の品質や管理の研究があります。

アメリカのAVEDAさんが興味深い研究としまして、
GDVによる天然と合成のオイルの違いの測定報告があります。

これは、ガスクロマトグラフィーでは違いを検出することが
できなかったものが、GDVでは違いが検出されています。

GDVは、測定の誤差は5%以内になるようになっており、
測定の精度の問題による違いとは考えられません。

追実験というわけではありませんが、日本でも様々な精油の
測定をおこない。興味深い結果が出ております。

GDVは、人体に関しても、液体に関しても、再現性のある実験結果が
得られる場合、その結果について、様々な角度から考察していく
必要があります。

この考察が、ずいぶん大変なわけですが、精油測定の研究を
している時に、GDVによる液体の測定の場合、測定物である液体と
周りの気体との境に、低温プラズマ状態が生じることについて
改めて考えさせられる機会がありました。

精油の測定に関する興味深い結果について、液体界面が
低温プラズマに移行する過程から論じることができるかも
しれません。

GDVオフィシャルサイト 精油の品質・管理の研究

http://www.gdv.jp/oil.html

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    http://www.gdv.jp/

香りの効果測定

2007年に、アメリカのAVEDA社が、GDVによるエッセンシャルオイル
の香りの人体への影響の測定に関する論文を発表している。

(論文名)

Influence of the Fragrant Essential Oils' on
Psychophysiological State of an Individual

個々の人の精神生理状態に関する、フレグランスエッセンシャルオイルの影響

以下の四種類の香りを使用して、実験がおこなわれた。

シナモン
ローズアルバ
ローマンカモミール
ラベンダー

香りを嗅ぐ五分前の状態、香りを嗅いでいる2.5分間の状態、
香りを嗅いだ五分後の状態を、GDVにより測定をおこなった。

これに加えて、主観的評価として、AVEDA社独自の香りの質問表、
モネル化学感覚研究所による香りの質問表への回答がおこなわれた。

実験結果を見ると、香りに対する反応は、個人差が大きいもの
であったが、シナモンとローマンカモミールに関して、
特に変化が見られ。GDV、質問表への回答ともに相関性が
見られた。

AVEDA社ホームページ http://www.aveda.com/

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    ファイル 82-1.jpg

    http://www.gdv.jp/

GDV技術の可能性

 アロマオイルの香りが、私たちに、心身にどのような影響を与えるのかは、興味深いテーマであります。快適な香りを嗅ぐことにより、心地良い気分になるだけではなく、より深い心理的、生理的な効果があるのではないでしょうか。

 香りは、好みに関わらず、嗅覚刺激として、大脳辺縁系に直接的に作用します。この作用は、意識している、していないに関わらず、生理的な変化を生じさせています。香りの効能を考え、香りが心身にどのような影響を与えているかを理解する場合、心理的主観レベルの評価だけではなく、客観的な生理測定をおこなうことにより、個々のアロマオイルの香りが心身にどのような効果を与えているかを、より詳しく理解できます。

 アロマオイルの香りを嗅ぐことによる、客観的な生理反応を測定する方法の一つの可能性として、GDV技術を挙げることができます。GDVによる測定技術が確立することは、選択の幅が広いアロマオイルから、より自分に適したアロマオイルを選定することができるようになり、テーラメイドアロマの実現の可能性が期待できます。GDV機器はサイズが小さく、簡単に測定できるという利便性もあり、アロマスパなどでの実用も期待できます。

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