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生体リズム

 GDVの研究のテーマで進めてみたいと思うものが、生体リズムとの関係性です。今のところ、生体リズムにおけるGDVの測定データの相関性に関する研究資料は、見たことがありません。人は、生命活動をおこなう上で、一定のサイクルや周期性を有しています。
 この周期性は、秒単位なら心臓の活動リズム、時間単位でホルモン分泌、一日単位なら、体温や睡眠、月単位なら女性の月経などがあります。
 この周期性が乱れると、心身の不調や病気の発症などの原因となります。
 私達は、本来の自然に適応したリズムによる生活や活動をおこなうことは、重要だと考え、その一環として現在調べてみたいものが、特に、GDVのデータとサーカディアンリズム(24時間周期変動)の相関性です。

化粧品学におけるGDV技術の応用

 スパにおけるマッサージやフェイシャルエステ、頭皮マッサージ等による人の生理反応、香りを嗅いだ時の人の反応等、様々なシーンでGDVを使用することが出来ます。
 米国のアヴェダさんでは生体の測定だけでなく、エッセンシャルオイルや毛髪の測定もされています。例えば、カットされたばかりの毛髪と、そうでない毛髪の発光量、発光強度の違い等、様々な条件における毛髪のGDV測定をされ、研究に利用されておられます。
 人は香りに対し慣れることが出来ますが、人の精神状態や香り物質によって慣れるまでに時間がかかるものもあります。
香りを嗅いでからの時間の経過によるGDVの測定値より、被験者が香りに対しどのような生理反応の変化をするのかを調べることが出来ます。

〈参考〉
タイトル
GDV technology applications for cosmetic sciences
著者名
Vainshelboim, A., Hayes, M., Momoh, K.S., Raatsi, C.
Peirce, S., Korotkov, K., Prijatkin, N.
所属
Aveda Corp., Blaine, MN, USA
University of ITMO
出典
米国電気電子学会(IEEE)