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ファスティング(断食)

 私自身、断食というものを意識したことはありませんが、一定期間食べないことの効用を実感するときがあります。
 世間では、健康法として、またダイエットとしての断食法がありますが、私の場合、それらを学んでおこなったわけではなく、生活上や健康上、自然と食べない期間が続くいうケースがあります。この場合、完全絶食というより、二日ぐらいの間で、ごく少量の食事を一回、これを数回繰り返す、または数日、飲み物のみという状態で過ごします。この間は、普通に生活も、仕事もしています。

 私個人の断食の主な体験を以下に書きます。

1 身体の臓器が休息できているような感覚を覚え、
  この状態が普通ではないかと思える。
  日常生活で、一日に三食を食べているのが多すぎるように感じる。
  
2 デトックス作用が働いているのかもしれませんが、
  自分の身体が綺麗になった感覚を覚える。
  例えるなら、お風呂に入って、身体を洗った時や、
  洗濯したての服を着るときの爽快感に似ている。
  
3 心が安定して、物事に集中しやすい状態になる。

 私の場合、本格的な効果を実感し始めるのに、2~3日くらいかかります。

 共同研究先の大学の研究室の先生方が、生前の甲田光雄先生の断食道場に行かれて、断食されている方を見られた体験の話を何度かお聞きしたことがあり、例えば、末期癌の患者の延命、睡眠時間が3時間くらいになるなどのお話をうかがっています。先生方の断食道場でのご経験は、栄養学の観点から考えると、不思議なことだと話されていました。

 食養法や断食療法は、個人差があるものだと思います。日頃の生活習慣や体質などにより、同じ内容でも、人により、効果が変わってきたり、または害になることもあると思います。特に断食は、場合によっては、デメリットや危険性もあると思いますので、本格的な断食の場合、専門家の指導を仰ぐ必要があると思います。

 断食まではいかなくても、小食の効用を考えてみたり、半日だけのプチ断食をしてみるだけでも、快適で健康的な生活を送ることに、貢献できるのではないでしょうか。