ヘルスケアにおけるバイオエレクトログラフィック手法
- 2011/09/07 16:55
- Category: GDV(事例)
ヘルスケアにおけるGDVの実用性を検討するために、2009年でアメリカで行われた実験を紹介します。
まず、GDVの主要なパラメータの信用性、再現性を検証するために、病気の無い健康な状態だとされる130名のGDV測定がされ、以下の3つの主要パラメータを算出しました。
①発光面積(Integral Area:IE)
②活性係数(Activation Coefficient:AC)
③エントロピー(Integral Entropy:IE)
GDVは、これらのパラメータの標準域を以下のように規定されています。
IA -0.6~1.0
IE 1.0~2.0
AC 2.0~4.0
今回の実験で130名のGDV測定から算出された3つのパラメータの平均値は以下の通りです。
AC 1.9
フィルタ無し平均値
IA 0.30
IE 1.99
フィルタあり平均値
IA 0.11
IE 1.98
IA、IEはパラメータの正常域と定義されている範囲内であり、ACは非常に近い値を示していることから、GDVのパラメータの信用性が認められました。
次に、130人の中で病気に罹るリスクを持っている2人と、持っていない3人とをGDV Diagramで比較しました。
*リスクを持っている2人:1日に20本煙草を吸う喫煙習慣のある人・ホルモンバランスが崩れている人
ホルモンバランスが崩れている人は、目や耳、鼻、あごの洞、顎、歯、のど、気管、喉頭、甲状腺、および脳の部位の測定値が突出しています。
また、喫煙習慣のある人は、咽頭や甲状腺、また呼吸器の部位の測定値が欠損しています。
先行研究から考えても、標準域を越えて異常な数値が出ている人は、病気を発病するリスク抱えている可能性が指摘されています。
以上の結果から、GDVはヘルスケアにおける実用の可能性が認められました。
【文献】
タイトル Bio-electrographic Method for Preventive Health Care
著者 H. Cohly, N. Kostyuk, R. Isokpehi and R. Rajnarayanan