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エッセンシャルオイル(精油)の保存、品質管理について

エッセンシャルオイルを扱う上で、品質管理はとても重要で、GDVでも精油の品質管理の可能性を追及しています。

エッセンシャルオイルは光を遮る遮光瓶に保存されています。
これは、光や熱といった自由エネルギーと反応することで、オイルの成分が化学反応を起こし、性質が変化してしまうことを防ぐ目的でもあります。
自由エネルギーによって生じる化学反応の種類には、以下のようなものがあります。

・樹脂(ポリテルペン)になる
・酸化する
・二重結合の位置が変わる
・官能基の位置が変わる など

これらの反応を防ぐために、
・出来る限り、空気にさらさない
・出来る限り、自由エネルギーにさらさない。遮光瓶に保存する。柑橘系のオイルは冷蔵保存する。
・三年以上おかない。組成が変わり、品質が劣化する。

最後の、三年以上置かない、ですが、これは品質が低下したものの治療特性に与える影響はまだ明確な研究データは出ていません。
パチュリのように、時間がたてばたつほど効果が増すものもあります。

精油の世界は複雑で、神秘的ですね。

参考
アロマテラピーを学ぶためのやさしい精油化学
E.ジョイ ボウルズ (著), Esther Joy Bowles (原著), 熊谷 千津 (翻訳)
フレグランスジャーナル社