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エッセンシャルオイルをブレンドするときの注意点

天然のエッセンシャルオイルには数10~数100種類の成分が含まれていますが、その中には薬理効果のあるもの、香りの主成分となるものがあり、アロマテラピーをする上でオイルの成分を知ることはとても大切です。
現在ではガスクロマトグラフィーなどによって、かなり正確な成分を検出することが出来ます。

ところでアロマテラピーをするときはオイルをブレンドすることがよくあります。
数10~数100種類ある成分が、掛けあわされるわけですので、成分同士が反応してプラスに働くこともあれば(相乗作用)、マイナスに働くこともあります。
一般にブレンドをすると成分が互いに強め合うといわれていますが、6種類以上ブレンドすると逆効果になるとも言われています。

例えば、レモングラスにはシトラールが多く含まれています。シトラールは皮膚に対して刺激性や感作性などの毒性を示すもので、単体で使用すると刺激過多です。
ですが、そのシトラールはd-リモネンやα-ピネンが存在するとその毒性が弱められる傾向にあります。となるど、レモングラスはそれらの成分が最高90%含まれているグレープフルーツオイルとブレンドすると安全に効果的に使用できます。

エッセンシャルオイルは自然から抽出したパワーが凝縮されたようなもの。
上記のようにオイルの特性を知り、組み合わせを考えることでオイルは毒にも薬にもなると考えられます。

参考
補完・代替医療メディカル・アロマセラピー
今西二郎
金芳堂