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GDVとの出会い

 私たちが、GDVに出会ったのは、今から約8年前です。当初、GDVに出会った時は、機器の開発の背景、機器の特徴などがよく分からず、世の中には、変わった機器があるのだとくらいしか考えていませんでした。
 それから書籍と資料を読み進め、関連した科学諸分野とも比較するうちに、徐々に、GDVの魅力や可能性を理解できるようになってきました。
 結論として、私たちが、日本でGDVを導入した主な理由は、以下があります。

①GDVの理論や技術がオープンにされ、”リナックス”や”ウィキペディア”のように、各ユーザーや研究者の方たちが、年々、内容を進歩させている開かれた内容である。

②人間を物質から構成された存在と見なし、機械論的に考えるのではなく、人間をダイナミックな活動をする生きた存在と見なし、ホリスティックな視点を有している。

③土台に科学的合理性を有しながら、自然や生命に対する調和の指向性を有している。

④未病や予防医学に関係する代替補完医療や健康産業で、一つの指標として使用できる可能性がある。

バイオフォトン(生物発光)

 生物は、バイオフォトンといわれる自発性粒子の放出である極めて微弱な発光(赤外線~紫外線領域)をもっていることは、学術的にも、よく理解されていて、国内外の大学や研究機関の研究で研究がされています。このバイオフォトンは、1930年代に、Aleksandr Gurvichによって、はじめて測定されました。この測定は、生物における紫外線域での光子の交換による、情報の調整のためであるということを証明しました。これらの光子は、生物の生理的規則性に関係しているとされ、特に酸化還元反応との関係性が指摘されています。

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Aleksandr Gurvich氏

 通常、バイオフォトンは、光電子増倍管という装置を使用する必要があり、測定するには、複雑なプロセスと手間が必要とされます。 GDVは、この電磁界を利用して、皮膚からの電子の誘発を生じさせ、電子を何千倍に加速させることで生じる発光現象を撮影する技術です。これは、自発性の発光のバイオフォトンとの相関については、海外の研究で指摘されています。 GDVは、自発性放出粒子と誘導性放出粒子の複合による発光現象をCCDカメラにより撮影しています。誘導性放出粒子とは、電磁界のエネルギーにより、人体から誘発された粒子を意味します。

生命の電子

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 発光の起因は、励起状態にあるタンパク質中のπ電子とされています。発光のプロセスとしては、この励起状態にあるπ電子が、電磁界のエネルギーにより、原子の外に電離して、そのときに光子を放出することになります。このπ電子は生命の電子といわれ、生命活動にとって、非常に重要な役割を担います。π電子は、結合エネルギーが弱く、不安定なため、化学反応に関係している電子であり、生体内での化学反応にとって重要な役割を担います。

 GDVの発光現象に起因する電子は、主にタンパク質分子(主な事例としてアルブミン)にある励起状態にあるπ電子、血液や細胞組織でのフリーラジカルを源にしていると仮説されています。これらは、生体のエネルギー代謝(ATPの合成)に関係していて、これらの状態を見ることにより、生体の保持する機能エネルギー状態を理解することができます。

 発光の起因は、励起状態にあるπ電子とされているが、測定により確認されたものではなく、理論的に推論したものであり、以下の理由を根拠とされています。

① GDVの測定条件(測定の周波数や電圧、時間)では、結合の弱いπ電子しか移動できない。
② π電子を電離させたときに発光するときのスペクトルが可視光線および紫外線となり、GDVの発光スペクトルと一致している。

発光の物理プロセス

 生体(主に手の指)のまわりに、電磁界を与えることにより、生体の皮膚表面(主に表皮と真皮)から、電子と光子の放出を誘発します。誘発された電子と光子が、空気中の 分子と衝突することで、空気中の分子から電子を放出することで、気体放電現象が生じ、光子の放出とともに、青紫色の発光現象が伴います。 GDVは、この発光をCCDカメラで撮影をしています。生物からは、発光強度が極めて低い強度の光子が放出されていますが、この自発性フォトンに対比して、この電磁界による誘発される生物の発光現象を誘発性フォトンとして定義しています。可視光線、紫外線領域において、フォトンカウンターによるフォトンの測定データとGDVの発光との相関性も示されています。

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