Entry

異なった農法による赤ワインの比較実験

 我々は、バイオダイナミック農法、標準の有機農法によって生産された赤ワイン(前者による赤ワインをA、後者による赤ワインをBとする)との間に、何らかの違いが検出できるかを調査した。
ワインの質を調査するために標準的な手法を用い、また、ホリスティックな質を品質を調査するために、気体放電視覚化技術(GDV)を用いた。標準的な手法には、ポリフェノール分析、トライアングルテストを採用した。
 結果、標準的な手法ではAとBとの間に違いは検出されなかったが、GDVで比較した場合、発光の明るさに偏差が見られた。品質に関する更なる研究は必要だが、GDVは植物の由来を検出することができる、ユニークな可能性があると結論付けることが出来る。

参考
Rotwein unter Hochspannung: Mehrjährige Qualitäts-Untersuchung mit Gas-Discharge-Visualisation (GDV)

水を知る5:水を構成する水素と酸素4

水素結合を生ずる例

ファイル 75-1.jpg

A:水素結合の球・棒モデル
B:細胞におけるもっとも一般的な水素結合
水素結合:||||||印

画像/参考書籍:H2Oの生命科学―細胞生命のしくみ(著:中村 運)

水を知る4:水を構成する水素と酸素3

前回の記事では、「電子の偏りを「極性」と呼び、水の性質を考える上で非常に重要なキーワードになります。」との言葉で締めました。酸素原子が電子を引っ張る力が強いために、水素原子が引っ張られ、電子の偏りが生じる「極性」。この極性によって生じる影響は、水分子の中だけにとどまりません。

 いかなる状況に置いても1つの水分子が単独で成立することはあり得ません。目の前のコップに入っている水には、アボガドロ数程度の水分子がひしめき合っている状態です。つまり、1つの水分子が所有している「極性」は、他の水分子に影響を与えることになります。具体的に言うと、1つの水分子(Aとします)の水素原子が、別の水分子(Bとします)の酸素原子に近づく時、両者の間で弱い結合を引き起こすことになります。この結合を水素結合といいます。水分子内の水素原始と酸素原子をくっつけている共有結合のエネルギーが110kcal/molであるのに対し、AとBを結びつける水素結合は4.5kcal/molであり、共有結合と比べると圧倒的に弱いことが分かります。水分子は常に熱エネルギーによって動いているので、水素結合によって生じる結合は生じても、一瞬で離れます。それでも、水中のいたるところで「くっついたり・離れたり」が生じているため、瞬間的に近接している水分子がグループを組んでいるように水素結合で結びついていることがあります。これを水のクラスターと言います。クラスターは水の性質を考える上でとても重要なキーワードです。

ファイル 74-1.jpg

画像/参考書籍:H2Oの生命科学―細胞生命のしくみ(著:中村 運)
参考書籍:水の書 (PNEモノグラフ)(著:荒田 洋治)

水を知る3:水を構成する水素と酸素2

 水分子の二つの水素原子、一つの酸素は「共有結合」という頑丈な結合によって成立しています。共有結合とは、互いの電子を共有することで生じる結合です。
この時、電子を引っ張る力の大きさは水素より酸素の方が大きい為、水素が酸素に引っ張られる形になります。よって、結合の形は図のように不均衡になります。この電子の偏りを「極性」と呼び、水の性質を考える上で非常に重要なキーワードになります。

ファイル 73-1.jpg

画像/参考書籍:H2Oの生命科学―細胞生命のしくみ(著:中村 運)

水を知る2:水を構成する水素と酸素1

 水分子は水素原子2つと酸素原子1つが結合している分子です。ですが、水素と酸素はそれぞれ1種類だけではありません。というのは、それぞれの原子を構成する原子核に、質量の異なる同位体が存在するからです。

同位体
 原子核は陽子と中性子によって構成されています。

原子番号=陽子の数
質量数=陽子の数+中性子の数

 陽子、中性子、原子番号、質量数には上記の関係が成立しますが、原子番号が同じなのに、質量数が異なる元素が存在します。つまり、「中性子の数が違う」元素です。これを同位体と呼びます。

 天然で存在する水素、酸素のの同位体は3種類です。ですが特殊な環境下においてのみ、水素は更に4種類、酸素は更に14種類の同位体が存在します。

同位体存在度(天然で存在するもののみ)
水素1(原子核に陽子が1個の元素。軽水素)
99.985%

水素2(原子核に陽子が1個/中性子が1個。重水素)
0.015%

水素3(原子核に陽子が1個/中性子が2個。三重水素)
微量

酸素16(原子核に陽子が8個/中性子が8個)
99.762%

酸素17(原子核に陽子が8個/中性子が9個)
0.038%

酸素18(原子核に陽子が8個/中性子が10個)

重い水と軽い水
 何らかの方法により同位体を濃縮することで、様々な同位体の組み合わせを持った水が出来ます。水素は軽水素から重水素、三重水素になることで質量が2、3倍と跳ね上がります。したがって、通常の水と比べて物性が大きく異なります。

参考書籍:水の書 (PNEモノグラフ)(著:荒田 洋治)

水を知る1:水の定義1

 GDVでは生体の測定だけでなく、水の測定も大きな内容として存在します。水は、私たちの生命にとって、生命活動を維持する上で欠かすことのできない大切なものでありながら、まだまだ分かっていない部分も多くあります。「水を知る」とのテーマで、水の世界の探究をしたいと思います。

◆◆◆

 まず、何を水と表すのでしょうか。水は、「水素と酸素の化合物」であると定義することが出来ます。

水は水素と酸素の化合物である。化学式はH2Oで表される。

 化学式を見れば分かりますが、水は二つの水素と一つの酸素が結合した物質です。

 水素とは、原子番号1の元素で、あらゆる元素の中で最も軽い物質です。ビックバンにおいて最も最初に形成された原子で、宇宙に存在する原子のうち、91%を水素が占めるという豊富な原子です。
 水素原子の構造は、中心に原子核があり、電子は1つだけ、核の周辺に存在します。

 酸素とは、原子番号8の元素で、多くの元素と結合して化合物を作ります。宇宙における酸素原子の割合は全体の0.1%。水素に比べて著しく少ないですが、それでも全元素中第二位の存在率です(第三位の炭素は0.05%)。
 酸素原子の構造は、水素原子よりも複雑です。中心にある原子核は、陽子8個・中性子8個で形成されています。その原子核の周囲に、合計8個の電子が存在しています。

ファイル 71-1.png
画像
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_54/ から

 水素とは何か、酸素とは何かも、突き詰めて行けばとても深いテーマになりますので、今のところはここまでの定義で置いておくことにします。

 つまり水は、宇宙の中で最も多く存在している2つの原子から成立している化合物であります。非常にありふれている存在ですが、その物性は極めて他の物質とは異なる性質を持っています。

 次回から、水の定義を更に追いながら、少しずつ水についての理解を深めていきたいと思います。

参考書籍:H2Oの生命科学―細胞生命のしくみ(著:中村 運)

新機種 CROWN SCOPY

 GDVの将来の可能性として、 自宅にいながら、測定データをインターネットを通して、 遠隔にあるデータセンターを通して、心身の状態を自動解析する遠隔診断システムの研究がされています。
REIMEIでは、このような次世代型GDVに近い形の新機種の提供を、近日中にスタートします。新機種は、監修・開発を、コロトコフ博士の弟子のエドワード博士の下、主に、サンクトペテルブルグ大学のイノベーションテクノロジー研究所のグループが担当されています。

 機器の基本内容は、従来の機器と、ほぼ同内容ですが、新機種のポイントを掲載しておきます。

・現行のGDVカメラコンパクトの約半額の価格
・小型化されたポータブルサイズ(重さがGDVコンパクトカメラの約半分)
・適応周波数帯が2倍高くい
・専用ソフトが、従来のソフトより、3Dポリゴンなどにより、グラフィックが大幅に向上
・ソフトにバイオフィードバックプログラムが追加され、自分自身でエネルギー状態を整えることができる

機器の参考資料は、以下のURLからダウンロードできます。

http://gdv.reimei.tv/cs.pdf

新年あけましておめでとうございます。

昨年中は、皆様に大変お世話になりました。

昨年は、多くの方のご協力のもと、一歩一歩、着実に
進めることができた年となりました。

本年は、REIMEIスタッフ一同、事業の飛躍の年にできるよう、
より一層精進をしていきたいと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます。

クリスマス

ファイル 68-1.jpg

海外向けのグリーティングカード(クリスマスのみ)

環境事業の準備のお知らせ

 しばらく、ブログの更新が止まっておりましたが、アクセスログを見ておりましたら、定期的に、ブログを閲覧してくださる方もいらっしゃり、お越しいただいた方には、大変申し訳ありませんでした。

 新規事業としまして、放射線に関連しました環境事業を立ち上げの準備を、このお知らせをブログにてさせていただきます。福島原発に関連しました放射線の問題を解決するため、機器や技術の問い合わせが多くありまして、社内で検討しました結果、何かお役に立てるものをご提供できる可能性があるということで、準備を始めた次第です。

 現状としまして、弊社は、ロシアの大学機関や研究機関との交流がありまして、チェルノブイリ事故の対策に関わったご専門家をはじめ、専門の方たちのご協力を得まして、放射線から人や自然を守る技術、また既に汚染したものを回復する技術、またこれらに伴う測定機器などを、日本に持ち込む作業を進め、その後、日本の専門家と共に、内容を検討しております。

 既に、ガイガーカウンターやシンチレーション検出器など、多くの測定機器が、日本に輸入され、食品などの受託測定の数も増えまして、この分野は、雨後の筍のように増えているのが現状です。既に日本にも機器を製造する会社、また放射線に関連した技術をもつ会社や研究機関もあります。このような中、私たちは、よく研究しました上で、現実として必要とされることに、早く、大きく貢献できる内容がないか、常日頃、模索しております。

 この事業に関する情報は、継続的に、ブログに掲載していく予定でおります。御意見や御質問などがございましたら、お気軽に問い合わせいただけましたらと思います。

Page