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21世紀のエコロジカルな衣・食・住・医・学を目指して

 私たちの取り巻く自然や社会環境が激変し、環境破壊、心身を病む人が多いストレス社会の中、新しいライフスタイルや心身の癒し、社会環境の改善等が必要とされています。
これはクオリティー・オブ・ライフ(生活の質)の向上、言葉を変えるなら、自然環境と調和した人にやさしいライフスタイルの構築の模索が始まっていると言えます。これは、心の豊かさ、心身の快適さ、自己実現、予防医学等に通ずるところがあります。
 REIMEIでは、自然や人に対する“生命の尊重”を持ち、自然や人の中に脈動する生命活動(リズム・エネルギー)を見出し、理解することで心と体、人間と自然という包括的に捉える考え方を持っています。そのための技術として、GDVの研究と実用を進めています。これは“科学的合理性(人間の思考)”と“生命的合理性(自然という実在)”の融和による一つの人間へのアプローチです。
 私たちは、GDVを通して、以下の具体的な提案をしています。

① 人と自然に優しい技術と商品の開発
② 人と自然の調和した快適な環境作り
③ 従来の物質的幸福ではなく、心の豊かさを目指す幸福へのシフト

 GDVを用いることで、人や自然のより本質的な理解と、その結果の共有により、エコロジーに携わる方々の活動の信用性の向上と、発展に貢献することを約束します。

エコロジーと共通するGDVの考え方

 現代文明の経済は、物質としての商品の生産と流通、機械化されたものである。これを現代科学に当てはめて考えるなら、人間という存在をバラバラな物質の集合体として考え、機械のように動くシステムだと考える。
 それに対して、エコロジーとは自然との調和、自然のリズムに合わせ、自然のエネルギーを使用した社会を目指すものである。GDVは、ある種の生体のリズムを見ているとも言え、また、東洋医学に通ずる生体のエネルギーを見ていると言える。
 GDVは現代の科学や人間観を土台としながら、エコロジカルな視点から人間を理解しようとしている。これは、現代科学文明と自然主義の融合という一つの世界観を形成することが出来るのではないだろうか。

人を見る(意識編)

 年齢等の条件によって、単純に言うことが出来ませんが、指からの発光は意識の方向性と関係しているように思われます。意識の方向性とは、外向的・内向的な状態を表しています。例えば、スポーツ選手の極度な精神集中状態、知的な作業をした場合等では、指からの発光が意識と連動して内側に引くような印象があります。逆に、リラックスをしたり、心が解放されると発光状態が大きくなる傾向があります。

人を見る(スポーツ選手編)

 以前、GDVの導入先の企業の方から、ケアをしているオリンピック選手の状態を見て欲しいと依頼がありました。このオリンピック選手は、最近スランプ状態で、次回のオリンピック参加の選考会に、通過するがどうかというギリギリのラインらしく、ある意味、藁にもすがりたい思いで、スポーツの専門家でもない、私に相談をされてきたのです。

 私に送られてきたのは、測定データのみ。このような条件の中、データをどのように判断するかは、難しいところがあります。私自身、この選手の年齢、競技内容、一般的なスポーツ選手の競技生活、今の諸状況などを考慮に入れて、こちらの測定結果を伝えて、その選手の状態と合致しているか確認した上で、以下のアドバイスをしました。

1 疲労の蓄積

 スポーツ選手は、競技の日に向けて、ベストコンディションを整える必要があります。身体に負荷をかけすぎたり、疲労を蓄積させるケースが多くあるのです。特に、精神的に緊張があるうちは、自己の身体に蓄積された状態を正しく認識することが困難です。GDVは、ロシアのオリンピック選手の年間を通したコンディション管理に使用されており、コンディション管理は重要でなものとして位置づけられています。適切に、心身のケアまたは休息をとり、疲労の回復を努めましょう。経験上、とにもかくにも、スポーツ選手は、身体の酷使をしすぎです。長期的に競技生活を続け、コンスタントに結果を出し続けるなら、心身のケアは、大きな課題になります。

2 身体の使い方に偏りがある

 私自身、スポーツ選手が、最高のパフォーマンスを出す条件は、二つあると思います。
その二つとは、
①身体のバランスの取れた使い方
②メンタルの強さ です。
測定結果を見る限り、通常の人とは、比較にならないほど、バランスが崩れています。これは、身体の使い方のバランスが取れていないということです。力みがある状態で、身体の一部分にのみ力が入っているといえます。身体全体のバランス、例えば左右の力がバランスが取れているなら、必要以上の力みがなく、どのような状況においても、瞬時に対応できるパフォーマンスが発揮できます。力みがある箇所は、リラックスさせながら、逆側をトレーニングするなどして、なるべくバランスの取れた身体状態にしていただくようなプログラムを導入するように勧めさせて頂きました。

3 メンタル面でのフォロー

 短時間の競技において、最大限の結果を出すためには、高いモチベーションと集中力が必要とされます。GDVは、POMS(気分プロフィール検査)と、非常に相関性が高く、一流のスポーツ選手で求められる、「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の評価項目の中で、「活力」のみ高い、アイスバーグ型のグラフになる必要があります。この選手のデータを見る限り、そのような傾向が見られず、メンタル面の改善が必要とされました。個人的意見として、まずは、GDVの測定をおこないながら、疲労の蓄積のケアや身体のバランスの取れたトレーニングをおこない、ベストなコンディションに戻し、以前のようなベストなパフォーマンスができる状態になった時点で、必要であるならメンタル面における対応を取ることを勧めました。

GDV使用例

 GDVの使用の目的は、西洋医学の病気の有無の診断ではなく、日常生活や仕事における環境における適応性、心身の高い機能性を評価することを目的としています。

 ロシアでは、セラピーの評価、メンタルケア、スポーツ選手の高いパフォーマンスの実現のためなどに使用されています。

▼使用事例
① カイロプラクティックなど代替医療による生体の変化の測定
② 鍼灸、推拿(すいな)療法、按摩など、東洋医学による生体の変化の測定
③ 電磁場等の環境の生体への影響測定
④ スポーツ選手の運動能力、潜在能力、メンタル評価測定
⑤ ストレスチェックや心理状態などメンタルヘルスの評価測定
⑥ エステなどの効果測定
⑦ 瞑想やリラクゼーションプログラムによる効果測定
⑧ 意識変化の研究
⑨ バイオフィードバックの研究
⑩ 水などの液体の研究

GDVによる水の測定の種類

液体測定では、液体の特性や種類に応じ、「シリンジ」「ガラス管」「プレート」による三種類の測定法方法からユーザーが選択することができます。

シリンジによる測定
三種類の測定方法の中で最も高感度だとされています。溶液の特性によって使い分ける三種類のシリンジがあります。

ガラス管による測定
溶液はもちろん、粉末も測定することが出来ます。

プレートによる測定
揮発性溶液(オイル)やエマルジョン(乳濁液)、モルト(麦芽)などの測定が出来ます。

GDVの特徴

非侵襲・短時間の測定

 測定のための特別な環境設定が必要なく、非浸襲、短時間(指一本につき0.5秒)で 測定することができます。生理パラメータの測定(心電図や脳波など)の測定機器は、 非浸襲的であることは、重要であり、GDVは、他の機器と比較して、被験者の負担が少なく、簡単に使用できます。
 

データの蓄積が容易

 生理パラメータの測定の場合、生体の多くは、同じ刺激を与えても、同じ応答をするとは限らず、現象としてランダム性を有しています。そのため、生体の性質を理解する上で、多くのデータから特性を知ることが重要であり、GDVは、データの蓄積が容易に出来ます。
 

内容を共有できる

 土台となる理論が科学的に構築されているため、多くの研究者が内容を共有し合え、今までの類似の測定機器に比べて再現性が高く、多くのデータが存在するため、研究の積み重ねが可能です。

変化の測定

 GDVは、従来の定常化された手法に加えて、各個人の継続測定による“変化”を一つの指標とすることで、多様化、個別化する医療、健康技術などでの測定指標としての使用の可能性を有しています。

GDV技術の可能性

 アロマオイルの香りが、私たちに、心身にどのような影響を与えるのかは、興味深いテーマであります。快適な香りを嗅ぐことにより、心地良い気分になるだけではなく、より深い心理的、生理的な効果があるのではないでしょうか。

 香りは、好みに関わらず、嗅覚刺激として、大脳辺縁系に直接的に作用します。この作用は、意識している、していないに関わらず、生理的な変化を生じさせています。香りの効能を考え、香りが心身にどのような影響を与えているかを理解する場合、心理的主観レベルの評価だけではなく、客観的な生理測定をおこなうことにより、個々のアロマオイルの香りが心身にどのような効果を与えているかを、より詳しく理解できます。

 アロマオイルの香りを嗅ぐことによる、客観的な生理反応を測定する方法の一つの可能性として、GDV技術を挙げることができます。GDVによる測定技術が確立することは、選択の幅が広いアロマオイルから、より自分に適したアロマオイルを選定することができるようになり、テーラメイドアロマの実現の可能性が期待できます。GDV機器はサイズが小さく、簡単に測定できるという利便性もあり、アロマスパなどでの実用も期待できます。

GDVによる水の測定理論

 生体を測定する時は指を電極として測定します。GDVレンズと指の間に不平等電場を作り出し、指から電子の放出による発光(放電)を促し、GDVカメラがその様子を捕えます。GDVが捕えている放電は、雪崩放電と沿面放電の二種類があります。

*雪崩放電(電子雪崩)
電場の中で自由電子が気体分子と衝突すると新たな電子が叩き出され、これが電場で加速されてさらに別の分子と衝突して加速度的に電子数が増える現象です。

*沿面放電
絶縁体の表面に沿って発生する放電現象です。

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▼水の測定の流れ
水滴の入ったシリンジから、水滴を押し出す。

GDVレンズに取り付けてある金属格子とインパルス発生器によってGDVレンズと水滴の間に高電磁界(EMF)を作る。

水滴と高電磁場が相互作用を起こし、水滴表面から荷電粒子、光粒子の放射が発生する。これらの放射は、高電磁場の影響で増幅・加速され、気体放電が発生する。

この放電の様子は、光学システムによって撮り込まれ、CCDカメラによって撮影される。

CCDカメラで撮影された内容は、ビデオ・デジタイザーに送られ、デジタルデータに変換される。

デジタルデータに変換された放電の様子(GDVグラム)は、GDVカメラに接続されたコンピュータに送られる。

水の測定の場合(シリンジでの水の測定の場合)、指ではなく水が電極となる。水滴とGDVレンズ
の間に不平等電場を作り出し、水滴から荷電粒子の放出を促し、それを発光として捕える。

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GDVの背景・歴史・現状

バイオエレクトログラフィー

 GDVの原型となる技術は、古く、現象としては、1777年にG.C.Lichtenbergのコロナの放電の形状を記録したリヒテンベルグ図に始まり、人体の撮影としては、1892年、ロシアの.Nardkevitch-Yodkoの人間の手の記録に遡ります。高周波電磁場の下で生じる生物からの発光現象は、非常に神秘的で、現代まで多くの研究者を魅了し、様々な機器の開発や研究が行われてきました。特に有名なのは、1900年代前半のキルリアン夫妻の開発したキルリアンカメラが、世界的に広まったため、技術自体の名称をキルリアンカメラと呼ばれることが多くありますが、技術自体の名称は、バイオエレクトログラフィー(生体電気図)と呼ばれます。参考に、バイオエレクトログラフィーの研究をした一部の人の名前を年代順に記載します。

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 国内外にバイオエレクトログラフィーやキルリアンカメラの機器は、多く存在しており、私たちREIMEIは、海外の様々な機器の開発者と議論する機会をもちました。これらの機器は、測定の物理モデルは、共通していますが、測定の設計自体に違いがあり、各機器により、大きな違いがあります。GDVが登場するまでの、キルリアンカメラは、再現性が少なく、測定時のノイズが多いため、臨床分野での測定機器としての使用は難しいことが多くありました。

GDVカメラ

 GDVは、生体に対する影響を最小限に抑え、CCDカメラを使うことでの安定した撮影、高電圧の機器の影響を最小限に抑える技術などにより、再現性が高く、ノイズも最小限に抑えることが可能となり、臨床分野での使用において大きく前進しました。撮影画像をデジタル化することで、数値化が可能となり、多くの方が、測定データを共有できるようになりました。このことは、解析技術やソフトの開発に、著しい進歩をもたらしました。GDVの開発者コロトコフ博士によると、GDVは従来のキルリアンカメラと比較すると、メルセデスベンツと自転車ぐらいの差があるとしておられます。

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