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癌を測定できるのか?

 GDVの世界の中での研究で、長年の大きなテーマの一つが、”癌の研究”です。
 昨年、コロトコフ博士が来日した際、日本とロシアの共同研究の話の中で、日本での癌患者の測定データが欲しいと言われていました。
 私自身、GDVにおける”癌の研究”が、既に癌を患っている人とGDVのデータの何らかの相関性を見出したいのか、それとも、現行の医療機器よりも、可能な限り早い、 癌の早期発見またはリスクの発見を目指しているのか、整理できていないところがあります。
 以前、癌の研究をしているスペインの研究者と話をする機会があり、ストレートに、「GDV測定により、癌がわかるのか?」と質問したところ、データの相関性はあるが、GDVの測定により、癌を見つけることは無理だと解答がありました。
 私自身、GDVの測定で、どこに、何の癌があるのかわかるとまでは考えていませんでしたが、癌患者の代謝の異常等何らかの傾向が、GDVに反映されていないかと、当時考えていました。
 また、イギリスにおいて、精神ストレスに関する研究をされている研究者と話をする機会がありました。この方は、ストレスとGDVに関係した論文をいくつか出されておられます。この方の意見として、ストレスと癌の関係、癌の可能性が高くなる精神的傾向があるのではと指摘された上で、その傾向をGDVで見出すことができないかと考えていると言われておられました。
 GDVは、発光画像を内容に応じて、タイプ分けをしますが、癌患者や重度な精神病患者は、独特の画像が出ることがあります。そのため、この分野の可能性は研究されていますが、様々見る限り、漠然とした状態にあるように思えます。
 独特の画像が出る理由は、私自身も漠然ながら推測はできるが、更なる詳細な科学的検討が必要だと感じます。

なぜ手の指を測定するのか?

 通常、人体の測定は、手の指(指の腹)を使用します。
 身体の中で、掌(てのひら)は、神経生理学から見ても、感受性が高く、変化が早いからです。例えば、緊張すると、掌に汗が出てきます。
 電磁界による皮膚の電気反応を見る上で、手の指の部分は、他の場所に比べて、変化がわかりやすいのです。

システムとしてのGDV導入

 比較的大きな企業に、10台などまとめてGDVを導入する場合、個人のお客様に導入する場合と、手順や考慮すべき内容が異なるところがあります。

 特に考慮している内容として、以下のものがあります。

1 いつでも、誰でも使用できる導入体制
 たいてい企業の方は忙しく、GDVの操作方法や使い方を詳細に勉強している時間がありません。また、複数の部署にまたがる使用の場合、講習会を受けていない予備知識のない人も使用するケースも出てきます。そのため、社内全員が共有して使用できる専用マニュアルを作成することで、誰でも使用できる試しみをしています。ただ、均一的な使用、解析になるため、詳細な解析は、どうしても難しくなりますので、あくまでも目的とされている内容(スパによる効果測定など)を達成するための使用となります。
 
2 機器の使用の安全性
 設計上から、マニュアルに記載されている禁止事項を守っていただければ、問題が発生することはありません。確実な安全性の確保のため、この点に関する確認は、よくよくお願いしています。また、機器を長くご使用いただくため、故障によるトラブルを防ぐため、機器の取り扱いに関する指導もしております。  

3 機器の信用性
 機器の理論の科学性、測定結果の解釈に関する妥当性、薬事法などの法律の遵守など、最低限必要とされるプロセスを通して、機器自体の信用性を保持するように努めています。

4 GDVの使用に関する社員のモチベーション
 企業ですから、導入した以上、対費用効果が求められます。GDVの導入の成果を出すためには、準備と継続的な努力が求められます。なるべく、ご担当者の方々とは、綿密に話し合いをしまして、疑問点や不安点の解消をおこない、導入による業務成績の確認をおこないながら、モチベーションを持っていただくようにしています。また、お客様の社内会議などで、社長自ら、GDVの導入に関する話をしていただき、社内全般にGDVの存在意義が伝わるようにしていただくなど工夫をしています。

弊社のお客様へのGDV導入の心がけ

 弊社の方針として、GDVを導入するお客様とは、密なコミニケーションを取ることを心がけています。
 機器の特性上、機器を販売すれば、それで弊社の役割が終わりというわけではありません。各お客様が機器を購入され、講習会を受けられ、一通りの操作を習得した後、使用される現場にて、初めて気づかれる疑問や課題も多くあります。
 そのため、お客様とは、導入前、導入後共に、よく話をいたしまして、目的や使用分野に応じた導入の計画、導入後のサポートをおこなっています。
 GDVは、現在進行形で進んでいるところもありまして、国内外の情報を、逐次、お客様に提供するようにしています。また、GDVに関するお客様からの情報や提案は、内容に応じて、日本の全てのGDVを使用されている方にお役に立てるよう情報を共有するシステムをとっています。
 GDVを購入された全てのお客様を対象として、機器の使い方について学ぶGDV講習会(ベーシック)を実施しています。
 この講習会は、個別または少人数で実施しており、ニーズに合わせて、わかりやすい説明をさせていただいています。
 また高度な専門技術の習得をご希望の方は、GDV講習会(アドバンス)の受講をご準備させていただいており、企業様等でのシステムとしての導入、研究開発などでの使用をご希望の場合、個別に対応させていただいています。

私たちの事業運営の指針“対話”

 私たちREIMEIの事業運営の根本的指針は、”対話”です。
 この”対話”は、人と人との言語を通したコミュニケーションという意味合いより、広義の意味を持たせ、対象をありのままに受け入れ、理解して、お互いが通じ合えるという意味で使用しています。
 ここでの”対象”とは、他人だけではなく、自分自身の心と身体、また外的環境の自然も含めています。
 現代人は、とにもかくにも、心が世話しなく、自己の見識や観念から物を見がちではないでしょうか。一度、心と思考を静めて、まずは対象の存在を見えるがまま、感じるがままに受け取って見ることから始めることも重要だと思います。
 識別という思考になれた現代人にとっては、ただ無思考に感じるという、この姿勢は難しいかもしれません。
 そこで、対象への”尊重”や”感謝”を考え、育むことで、この受容の精神を持ちやすくなると思います。
 この受容の精神を育むことができるなら、多くの気づきや変化の認識が生じ、”生命”や”自然”という存在の実感、他者や自然との”共生”を実感することができると考えます。
 私たちは、日々、GDVを通じて、いかに対象を理解して、活かすことができるかを考えておりますが、このスタートは、受容の精神を伴う”対話”にあります。

GDVとの出会い

 私たちが、GDVに出会ったのは、今から約8年前です。当初、GDVに出会った時は、機器の開発の背景、機器の特徴などがよく分からず、世の中には、変わった機器があるのだとくらいしか考えていませんでした。
 それから書籍と資料を読み進め、関連した科学諸分野とも比較するうちに、徐々に、GDVの魅力や可能性を理解できるようになってきました。
 結論として、私たちが、日本でGDVを導入した主な理由は、以下があります。

①GDVの理論や技術がオープンにされ、”リナックス”や”ウィキペディア”のように、各ユーザーや研究者の方たちが、年々、内容を進歩させている開かれた内容である。

②人間を物質から構成された存在と見なし、機械論的に考えるのではなく、人間をダイナミックな活動をする生きた存在と見なし、ホリスティックな視点を有している。

③土台に科学的合理性を有しながら、自然や生命に対する調和の指向性を有している。

④未病や予防医学に関係する代替補完医療や健康産業で、一つの指標として使用できる可能性がある。

バイオフォトン(生物発光)

 生物は、バイオフォトンといわれる自発性粒子の放出である極めて微弱な発光(赤外線~紫外線領域)をもっていることは、学術的にも、よく理解されていて、国内外の大学や研究機関の研究で研究がされています。このバイオフォトンは、1930年代に、Aleksandr Gurvichによって、はじめて測定されました。この測定は、生物における紫外線域での光子の交換による、情報の調整のためであるということを証明しました。これらの光子は、生物の生理的規則性に関係しているとされ、特に酸化還元反応との関係性が指摘されています。

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Aleksandr Gurvich氏

 通常、バイオフォトンは、光電子増倍管という装置を使用する必要があり、測定するには、複雑なプロセスと手間が必要とされます。 GDVは、この電磁界を利用して、皮膚からの電子の誘発を生じさせ、電子を何千倍に加速させることで生じる発光現象を撮影する技術です。これは、自発性の発光のバイオフォトンとの相関については、海外の研究で指摘されています。 GDVは、自発性放出粒子と誘導性放出粒子の複合による発光現象をCCDカメラにより撮影しています。誘導性放出粒子とは、電磁界のエネルギーにより、人体から誘発された粒子を意味します。

生命の電子

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 発光の起因は、励起状態にあるタンパク質中のπ電子とされています。発光のプロセスとしては、この励起状態にあるπ電子が、電磁界のエネルギーにより、原子の外に電離して、そのときに光子を放出することになります。このπ電子は生命の電子といわれ、生命活動にとって、非常に重要な役割を担います。π電子は、結合エネルギーが弱く、不安定なため、化学反応に関係している電子であり、生体内での化学反応にとって重要な役割を担います。

 GDVの発光現象に起因する電子は、主にタンパク質分子(主な事例としてアルブミン)にある励起状態にあるπ電子、血液や細胞組織でのフリーラジカルを源にしていると仮説されています。これらは、生体のエネルギー代謝(ATPの合成)に関係していて、これらの状態を見ることにより、生体の保持する機能エネルギー状態を理解することができます。

 発光の起因は、励起状態にあるπ電子とされているが、測定により確認されたものではなく、理論的に推論したものであり、以下の理由を根拠とされています。

① GDVの測定条件(測定の周波数や電圧、時間)では、結合の弱いπ電子しか移動できない。
② π電子を電離させたときに発光するときのスペクトルが可視光線および紫外線となり、GDVの発光スペクトルと一致している。

発光の物理プロセス

 生体(主に手の指)のまわりに、電磁界を与えることにより、生体の皮膚表面(主に表皮と真皮)から、電子と光子の放出を誘発します。誘発された電子と光子が、空気中の 分子と衝突することで、空気中の分子から電子を放出することで、気体放電現象が生じ、光子の放出とともに、青紫色の発光現象が伴います。 GDVは、この発光をCCDカメラで撮影をしています。生物からは、発光強度が極めて低い強度の光子が放出されていますが、この自発性フォトンに対比して、この電磁界による誘発される生物の発光現象を誘発性フォトンとして定義しています。可視光線、紫外線領域において、フォトンカウンターによるフォトンの測定データとGDVの発光との相関性も示されています。

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人にやさしい医療現場

 診察室に入り、医師や看護師を見ることで、緊張して血圧が上がる白衣症候群という人がいる。
ここまではなくとも、たいていの人は、病院に行くと、心が緊張したり、不快感を感じると思う。
 この点に関して、かなり配慮されてきている病院が、多くある話を聞くが、院内に自然や自然色のものがあったり、心が癒されるような建物の構造やデザインがあるなら、患者も少しはリラックスして診察を受けることができ、また治療の効果も上がるのではないだろうか。

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